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コーヒー豆は焙煎日で決まる!?ドトール、タリーズ、スタバのコーヒー豆がオススメの理由。

コーヒー豆のこと

お店でコーヒー豆を買う時、ほとんどの人はパッケージに記載されている味の評価を見て、自分の好みに合いそうなものを選んでいると思います。

でも、実際に家で飲んでみると「イメージと違う…」と感じたことはありませんか?

コーヒーの風味がイメージと違った場合、多くのコーヒー豆にあてはまるある原因があります。そして、ドトール、タリーズ、スタバといった大手カフェチェーンのコーヒー豆を選べば、その原因は取り除かれているらしいのです。

今回は、当サイトの編集長でありプロの焙煎士でもある岩田美保子に、コーヒーの味がイメージと違う理由とコーヒー豆を選ぶポイントを聞きました。 これを読めば、イメージ通りのコーヒーに出会えるようになるはずです!

是永会話イメージ是永
近所のお店で「このコーヒー豆は美味しそう!」と思ってパケ買いしても、どうもイマイチということがあるんですよ。大体どの豆のパッケージにも酸味や苦味を示すパラメーターがあるので、個人的に両方同じくらいのものを選ぶんですが、飲んでみると「イメージと違う…」みたいな。で、豆選びに失敗した感じがして残念な気持ちになるんです。
岩田会話イメージ岩田
飲んだ時、どんな味がしました?
是永会話イメージ是永
だいたい酸っぱいです。あと、後味が悪い。口の中にずっとコーヒーが残ってる感じがしますね。
岩田会話イメージ岩田
きっと焙煎してからだいぶ日が経っている豆だと思います。
是永会話イメージ是永
焙煎って豆を加熱乾燥することですよね。乾燥させてるのに風味が変わるんですか?
岩田会話イメージ岩田
焙煎でほとんどの水分を蒸発させていますが、日数が経過していくと酸化による劣化が始まります。保存方法によりますが、だいたい焙煎から2~3週間経つと劣化した風味を強く感じるようになります。
是永会話イメージ是永
酸っぱさが口に残っていたのは劣化した味だったんですね。
岩田会話イメージ岩田
酸っぱさの他にも、苦味やえぐみを感じることもあります。嫌な風味が口に残って、口直しのお水が欲しくなりますね。ちなみに、コーヒーが持つ本来の酸味はフルーティーな味わいです。
岩田会話イメージ岩田
コーヒーの実はコーヒーチェリーと呼ばれる果実で、果実の中にあるコーヒー豆もフルーティな酸味を持っています。コーヒー本来のフルーティな良い酸味は口内に残らないので、口直しの水が必要かどうかで劣化したコーヒー豆か判断できます。
岩田会話イメージ岩田
また、コーヒー豆は農作物で、お店で買う時は焙煎されています。つまり、すでに調理済みということです。サンドイッチのように調理された食品を買っているという意識を持って頂けたら嬉しいですね。
是永会話イメージ是永
お店で買ったコーヒー豆がイメージと違うのは、焙煎から時間が経ち味が劣化しているから。また、焙煎はコーヒーの調理工程の1つだから、なるべく焙煎したての豆を選べばおいしいコーヒーが飲めるということですね。
ただ、最近買った豆は賞味期限がまだ半年くらい先だったんですよ。それでもすでに劣化していたってことですか?
岩田会話イメージ岩田
賞味期限は焙煎したてかどうかの目安にはなりません。というのも、賞味期限の長さに関する規定がないからです。スーパーなどでコーヒー豆を販売する際は賞味期限の表示が義務付けられていますが、賞味期限はメーカーや店舗が焙煎から3カ月後、1年後、という基準を独自に設けて表示しています。そのため、賞味期限だけを見比べて「焙煎された日」を推し測ることはできないんです。
是永会話イメージ是永
食品なのに結構アバウトですね。乾燥させてるから日持ちするだろうし、規定しなくても特に問題ないという判断なんでしょうか。
岩田会話イメージ岩田
他の食品に比べると水分量がないので、保存食に近い感覚かもしれませんね。
尚、対面販売の場合は口頭で説明できるため、賞味期限の記載は不要です。そのため、自家焙煎のお店では、賞味期限ではなく焙煎日を表示したり、お客様に販売した日を表示するお店もあります。
是永会話イメージ是永
でも、焙煎したてのコーヒー豆が欲しいのに焙煎日がわからないのなら、どこで買えば良いんですか?
岩田会話イメージ岩田
自家焙煎のお店がオススメですが、近くにない場合は大手カフェチェーンで購入するのが良いと思います。全部かどうかわかりませんが、ドトール、タリーズ、スタバなどのお店で買った豆は焙煎して間もないものが多かったです。
是永会話イメージ是永
大手カフェチェーンの豆ですか。そういえば店頭で売っていますね。
岩田会話イメージ岩田
お客さんが多いので、焙煎からコーヒー豆を消費するサイクルが早いのだと思います。そのため、店頭で販売している豆も常に焙煎したてのものを準備できる。店舗数が多いと管理も難しいと思いますが、焙煎のお店を運営している私からすると、シンプルにすごいなと感じますね。
是永会話イメージ是永
カフェは日常的に利用しますが、店頭販売している豆はなんとなくスルーしていました。プロも勧めるのなら、今度は近所のカフェで豆を買ってみます。ありがとうございました!

まとめ

ドトール、タリーズ、スタバなどの大手カフェチェーンのお店では焙煎して間もないコーヒー豆が店頭に並んでいるため、家でもおいしいコーヒーをつくることができます。

・風味の良し悪しは焙煎日で決まる
・パッケージの賞味期限を見比べてもあまり意味がない
・大手カフェチェーンの豆は循環サイクルが早く、焙煎したばかりの豆を購入できる

焙煎日が気になれば、カフェのスタッフに確認しても良いかもしれません。気軽に相談できるのも、カフェで豆を購入するメリットです。

Written by

ユアサイドコーヒー ライター

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