手軽で美味しいクレバーコーヒードリッパー抽出ガイド

入れ方のコツ

お家でも簡単にプロが入れたようなコーヒーが抽出できることで知られているクレバーコーヒードリッパー。粉の挽き方、お湯の量、温度に気を付けるだけで、誰でもプロが抽出したような安定的にコクがありすっきりとした味わいを出すことができます。

準備とレシピ

まず初めにペーパーフィルターをセットします。このペーパーフィルターを使用しているおかげで後片付けが楽になるというのも、クレバーコーヒードリッパーの魅力のひとつ。さらに、フィルターが雑味を吸い取ってくれるので、コーヒー豆本来のコクはそのままに、すっきりとしたコーヒーが仕上がります。

そしてコーヒー豆の挽き方は、ペーパー用より粗めの中粗挽きがおすすめです。その理由は、クレバーコーヒードリッパーはコーヒーの粉を一定時間お湯に浸けるので、細かい粉では成分が抽出されすぎてしまうため。特に苦み成分が多く出てしまいます。

説明書には 粉は細挽き と記載されていますが、コクがありすっきりした味にするためには、中粗挽きがおすすめです。

そしてお湯の温度は90℃がおすすめです。90℃より高いと苦みが出やすく、90℃より低いとぼんやりした味になりやすい上、飲む時にかなりぬるくなってしまいます。お湯の量は注ぐ量より多めに準備すると注ぎやすいです。

参考レシピ 1杯分

・中粗挽きの粉 20g
・注ぐお湯の量 200cc
・抽出される量 約180cc

参考レシピ 2杯分

・中粗挽きの粉 28g
・注ぐお湯の量 420cc
・抽出される量 約380cc

※Lサイズのクレバーコーヒードリッパーの場合、500ccまで使用可能とは表記されているものの、450cc以上のお湯を注ぐと、蓋にコーヒーが付着してしまうので、420cc程度に留めておくことをおすすめします。

それでは実際に入れてみましょう。

ドリッパーに中粗挽きの粉を投入します。

早速お湯を注いでいきますが、大事なポイントがあります。必ずテーブルなどの平らな場所に置いて注ぐこと。マグカップやコーヒーサーバーの上にドリッパーを置くと、内部の弁が開いて注いだお湯が流れてしまい、コーヒーが薄くなってしまうためです。

お湯は分量まで一気に注ぎます。この時、出来たらコーヒーポットを上下に動かしながら注いでみて下さい。お湯を注ぐ勢いで粉とお湯が混ざります。上下に動かせなかったら、注いでからスプーンで粉とお湯を軽く混ぜましょう。

注ぎ終わった後は4分間蒸らします。そのままではどんどん温度が下がってしまうので、付属の蓋を忘れずに。余ったお湯はカップに注ぎ、カップを温めておきましょう。

4分経ったら蓋を外し、クレバーコーヒードリッパーを持ち上げて、コーヒーサーバー(またはカップ)へと移します。たっぷりとお湯が入っているのに全然漏れていません。

コーヒーサーバーの上に置くとコーヒーが流れ落ちていきます。コーヒーが全て落ちるまで放置できますが、流れ落ちる様子はつい見ていたくなります。

コーヒーが全てコーヒーサーバーに落ちたら完成です。もちろん、サーバーからドリッパーを外しても、ぽたぽたと漏れたりすることはありません。

使用後はフィルターを捨てて、ドリッパーを中性洗剤で洗い、よく乾かします。細かく分解する必要はないので、後片付けも簡単です

2回目からは手順を確認しなくても問題なさそうなくらいシンプルでしたが、たった4分蒸らすだけで、カフェクオリティの綺麗な味わいのコーヒーが出来上がりました。準備も後片付けも簡単なクレバードリップコーヒー。自宅やアウトドアなど、場所を問わず大活躍しそうです。

Written by

ユアサイドコーヒー ライター

翻訳家