秋の訪れ感じるダークチョコレート風味の珈琲とふわふわ口溶けクリームパンのペアリング

コーヒーのある暮らし

美味しい物は単体だけでも美味しいけれど、美味しい珈琲と合わせたらもっと美味しくなって、口福( 幸福 )になれる。
そう信じて生きてきた私が、今回ご紹介する珈琲口福ペアリングは、トーホーベーカリーさんのふわふわ口溶けクリームパンと、堀口珈琲さんのダークチョコレートの風味とするっとした飲み心地のコスタリカ「 【 ラ・ロカ 】エル・アルト 深煎り 」です。

トーホーベーカリーさんとの出会いは10年程前、自転車でたまたま通りがかったのがきっかけでした。
初めてクリームパンを食べた時、やさしい甘さとふわふわの食感に「 こんなパンが存在したのか! 」と感動したのを今でも覚えています。
それから、ふとした時に、体がその甘さを求めてしまう。
それが、トーホーベーカリーさんのクリームパンなんです。

この甘さとふわふわ感に珈琲を合わせたら、もっと美味しくなるのでは…と考えていた所、この春にスペシャリティコーヒーで有名な堀口珈琲さんがトーホーベーカリーさんの近くにオープンしていたのを思い出しました。
これは、きっと最高のペアリングになるに違いない。
期待に胸膨らませ、9月初めの秋の気配を感じる休日の午後、お散歩がてらペアリングを決行しました。

吉祥寺駅から井の頭公園をジブリ美術館の方向へ歩いて、そのまま吉祥寺通りを真っ直ぐ10分程行くと左手に見えてくるトーホーベーカリーさん。
近づくにつれて、パンのいい香りがしてきます。 地元から愛される創業60年の名店トーホーベーカリーさんには、カレーパン、塩バターロールパンなど人気のパンが沢山あります。
その中でも、お店の入り口直ぐ目の前に陳列されている、お店の顔と言っても過言ではないのが、私の大好きなクリームパンです。

クリームパンを購入したら、早速堀口珈琲さんへ向かいます。
吉祥寺通りを進み、最初の交差点で横断歩道を渡って左に曲がり、3分程で堀口珈琲さんに着きます。

大きな2本のヒマラヤスギが目印です。
堀口珈琲さんは半円型のガラス張りの建物がお洒落で、落ち着いた雰囲気です。

スタッフさんにミルクやクリームに合う珈琲を相談して、
お勧めして頂いた、コスタリカ「 【 ラ・ロカ 】エル・アルト 深煎り 」をテイクアウトしました。

コーヒーが温かいうちに、いそいそと井之頭公園へ戻ります。
そして、いざペアリング。

珈琲はカカオの香ばしい香り。
飲んでみるとダークチョコレートの風味です。
苦味が秋の訪れを感じさせるような柔らかさがあって飲みやすく、ほっと出来ました。
涼しくなるとほっとできる珈琲が飲みたくなりますよね。
苦味が柔らかいので、深煎り珈琲が苦手な方でも飲みやすいと思いました。

クリームパンは、クリームを包むパン生地がまたちょうどいい薄さと柔らかさ。
クリームとパン生地が口の中で溶けていきます。
もうどうしたらこんなにふわふわで軽くて、口の中で溶けてしまうクリームが出来上がるのか、毎回感動します。

珈琲のダークチョコレートの風味と苦味が、クリームパンの優しい甘さを引き立ててくれて、口の中に幸せが広がりました。
ミルクやクリームと合うとおすすめしてくれた堀口珈琲のスタッフさんのセレクトは間違いなし。
とても相性がいいペアリングでした。

真夏の暑さのピークが去って、だんだんと涼しくなってきている今日この頃。
夕暮れ時の散歩は、季節の移ろいを感じられてとても気持ちが良かったです。
駅から程よく歩いて行けたので運動にもなりました。
歩くのがちょっとと言う方は、バスか自転車がお勧めです。

次はどんな口福ペアリングに出会えるでしょうか。珈琲ペアリング口福論を今後も追求していきたいです。

Written by

ユアサイドコーヒー ライター

珈琲の仕事